KX3のインプレッション その6 発熱についてです。
使い始めて、約2ヶ月たちました。
普段は固定で使って、時々お外に持ち出しています。
もっぱら7メガCWで国内向けQSOが多いですが、時々QRPでDXもQSOしています。
【発熱】
さて、KX3を使っていると発熱が気になります。
普段は5wで運用していますが、ワッチ時間が長いため頻繁に送信はしませんので、
ほんのり暖かいかなくらいの感じです。
でも、移動運用でCQを出したり呼ばれっぱなしの状況では、終段トランジスタがついている筐体上部の側面が触れないくらい熱くなります。
KX3には終段部(PA)の温度を表示する機能が付いています。
受信だけで、こんな感じ。(室内の温度がほぼイコールとなりますね。)
CW、5w出力でCQを出し、交信を始めると温度がじわじわ上がります。
ちなみに、室内でエアコンが効いたところでは、受信時30℃だったのが、送信で40℃位まで上がります。
【発熱対策】
放熱対策で、金属のヒートシンクを付ける方法もありますが、市販のヒートシンクを改造して付けるには
時間と手間がかかりますし、何より外観がかっこ悪くなりますね。
つい最近まで米国の通販でKX3専用?の薄いヒートシンクが売っていたようですが、今は見当たりません。
USAの某局のHPから。これなら大きくて効果はあると思いますが、せっかくのポータビリティが
台無しです。。。
いろいろ放熱グッズを捜したところ、ICなどの発熱を放熱するシートという物を発見しました。
これは、クールスタッフと言う名前で、薄いフィルム状になっていて、間に銅箔が挟まっている構造だとか。
裏面には両面テープが付いていますので、ICの表面などに貼り付けることができます。
秋葉原の秋月電子に50mm×50mmで1枚150円で売っていますので、先日買って来ました。
厚みが0.13mmと薄いのでカッターやハサミでカット出来ます。
1枚をちょうど半分の25mm×50mmにカットして、終段Trが付いているところに貼り付けてみました。
こんな感じで、見た目黒いビニールテープか何かのシールが付いている感じに見えます。
【屋外でテスト】
日曜日に近くの山の上に持ち出して、テストしてみました。
外気温は35℃くらいでかなり暑かったです。
終段部PA温度は受信時には40℃くらいで、50メガ3wで送信すると、一気に50℃くらいまで上がります。
最高温度が54℃でした。
しかし、送信を止めれば温度は下がり、40℃~43℃位でなります。
温度の下がり方が、放熱シートを付けていない場合はゆっくりですが、シートを付けると心なしか下がる時間が早いように感じました。
と言うことは、放熱が上手く行っている証拠なのかな?
温度が上がる、下がるカーブを定量的に計るには温度計が必要ですし、測定も上手くやる必要がありますが、これはその後の課題としましょう。
と言うことで、お外でこの放熱シートを使ってみた限りでは、まあまあこんな物でしょうという印象でした。
放熱を上手くするには、やっぱりファンか大型のヒートシンクか付ける必要があるのかな?
とりあえずは、しばらくこれで様子を見てみようと思います。